還元焼成により生まれた深い黒釉の景色は、酸素の少ない窯の中で複雑な表情を見せています。
作家は技巧的な整形をあえて排し、自然が作り出した口当たりと造形美を追求しました。
黒の中に白を残す陰陽和合の美学は、現代抽象絵画を思わせる芸術性を湛えています。

本作は竹節茶碗シリーズの一つで、作家が竹のしなやかさと強靭さに着想を得た造形です。
一度成形した器に再び輪を重ね接合することで竹の節を表現し、台風にも折れない竹のしなり強さを茶碗に宿しました。
黒釉の奥に潜む白、直線の中に宿る曲線、この茶碗はオブジェであり絵画でありながら、確かに手に取り茶を喫することができる総合芸術です。

── この作品について ──
自然そのままの「原土」にこだわることで、土本来の力強い生命力を引き出しています。有用微生物(EM)を練り込み、独自の波長処理で生み出されたこの器は、単なる物質を超えた存在です。森羅万象の息吹と共鳴し、自然の恵みそのものを体現しています。作品の力を、ぜひあなたの空間でお受け取りください。
── 桐箱と日常でのお取り扱いについて ──
本作品には桐箱をお付けしてお届けします。作り手は「箱に仕舞い込まず、出して飾って器のエネルギーを直に感じてほしい」と願っています。また、これらの器で実際にお酒を飲むと、味が美味しく変化するとも語られています。飾って力強さを感じ、実際に使って味わいを楽しむなど、日常のなかで器との共鳴をぜひご体感ください。














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