笠岡僧都の土に含まれる石が、轆轤挽きの最中に器面へと昇り、作為を超えた造形を生み出します。

作家は当初この石の存在に戸惑いながらも、やがてそれが翼茶碗という独自の形へと導かれていったと語ります。
古田織部※が茶碗を割り金継ぎで仕立て直したような人為的な美ではなく、土と石が生む自然のひび割れこそが真の景色であると。
計算された装飾ではなく、素材との対話から生まれた偶然の美。
轆轤の回転とともに現れる石の軌跡、そこから派生する有機的な翼の形、そして焼成によって生じる自然なひび。
すべてが土の声を聴いた作家の手を通じて、わざとらしさのない侘びた風情へと昇華されています。
手に取れば、土と石と炎が織りなす物語が静かに伝わる一碗です。

※古田織部(ふるた おりべ) 安土桃山時代の茶人。千利休の流れを汲みながら、より自由で大胆な美を切り開いた人物。
── この作品について ──
自然そのままの「原土」にこだわることで、土本来の力強い生命力を引き出しています。有用微生物(EM)を練り込み、独自の波長処理で生み出されたこの器は、単なる物質を超えた存在です。森羅万象の息吹と共鳴し、自然の恵みそのものを体現しています。作品の力を、ぜひあなたの空間でお受け取りください。
── 桐箱と日常でのお取り扱いについて ──
本作品には桐箱をお付けしてお届けします。作り手は「箱に仕舞い込まず、出して飾って器のエネルギーを直に感じてほしい」と願っています。また、これらの器で実際にお酒を飲むと、味が美味しく変化するとも語られています。飾って力強さを感じ、実際に使って味わいを楽しむなど、日常のなかで器との共鳴をぜひご体感ください

















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